マーメイドたちの本気 -第8話-



前回に引き続き、私の体験談をつづってていきます。



過去の自分自身を眺め返すという作業は、ある意味簡単なことではありません。

なぜなら、思い出したくないような、そんな悲惨な過去もあるからです。

しかし過去の自分を、「ああ、あの時の自分はこんな感じだったんだなぁ」 と思いやるように眺め返してあげると、
それらはまた、違った過去へと生まれ変わります。


私の場合、幼少の頃から積み重なった価値観から、両親には悩み事を打ち明けないと心に決めていました。
そして大人になり、強く頑張っていた自分の中には、うっすらと浮かぶ不安、自信なさげな態度が、もやのように、立ち現れてくるのです。
言いたかった思い。
本当は甘えたかった。
本当は無邪気でいたかった。
あの頃を変えることはできませんが、両親と時間を持って話をし、一緒に過ごす中で、自分に足りなかった両親からの愛を私は受け取り、
過去を確認することができたのです。


40歳になってからではありますが、これらをくり返したことで、心の中に浮かぶ不安や寂しさ、孤独感が少しずつ現れなくなっていきました。
そして、自分の内側が癒されていった結果、おのずと意識の持ち方に変化が現れ始めます。
無意識に自分自身を低く見ていた私が、螺旋階段を上るように、自分自身の価値を下げずに捉える意識へと変わり始めたのです。


さて、私はこのような時期を経て、私が出会いたいと思っているパートナーに出会う、ある意味、確信みたいなものを持っていました。
しかし、そう簡単に出会えるわけでもありませんでした。
おそらくそれから2年程は、自分の内側をゆっくり眺める時間が続いていたと思います。
そう。彼岸花を眺めるように、自分自身の過去、体験してきた生き様を温かく見返すことを引き続き行なっていったのです。


時は過ぎ、自分でも忘れていた頃。
出会いは突然にやってきました。
ある意味、私とパートナーとの出会いは、不思議な出会い方でもあり、また一方で、一つの計画の中にあったような気もします。
時間をかけ、お互いを磨いていたことにより、出会いという接点があった、そのようにも感じたのです。



いかがだったでしょうか?
私はこのような体験を経たからこそ、例えば第5話で語られていたことも自分なりに理解できました。
皆様にとって、私の体験談が少しでも参考になれば嬉しく思います。


それでは、再びマーメイドたちの本気をお楽しみください。

2019年11月22日